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【ネタバレあり感想】劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』:記憶の空白と雪山の真実が交錯する、重厚ミステリー

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Blogサムネイル_名探偵コナン隻眼の残像ネタバレ アニメ

2025年4月18日に公開された劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』は、シリーズ28作目にして、コナン映画の原点ともいえる“謎解き”の醍醐味を前面に押し出した作品です。

舞台となるのは長野県・八ヶ岳の雪山。過去に起きた未解決事件、警察内部の記憶、そして天文台を巡る襲撃事件——それらが一つの線に繋がったとき、コナンたちは衝撃の真実へと辿り着きます。

※本記事では、事件の核心や結末にも触れたネタバレ込みで感想をお届けします。視聴済みの方向けの内容となりますので、未鑑賞の方はご注意ください。
※ストーリーの内容や登場人物の描写は、筆者の記憶と解釈に基づいています。事実と異なる可能性もございますので、予めご了承ください。

あらすじ(ネタバレあり)

物語の始まりは10か月前、長野県・未宝岳(みほうだけ)で発生した雪崩事故。長野県警の警部・大和敢助は、8年前の銃砲店強盗傷害事件の容疑者・御厨貞邦を追跡中、雪山で“もう一人の謎の人物”を目撃します。しかし直後、御厨が放ったライフル弾が敢助の左眼をかすめ、さらに雪崩に巻き込まれてしまいます。

奇跡的に命は助かったものの、敢助は山中での記憶を完全に失ってしまいます。

そして現在——。国立天文台野辺山で、施設研究員・円井まどかが何者かに襲われる事件が発生。大和は同僚の上原由衣と共に現場へ向かいますが、天文台の巨大パラボラアンテナが動き出した瞬間、負傷した左眼が激しく疼き出します。かすかに残る“あの日”の記憶が、彼の中でざわめき始めるのです。

その頃、東京では毛利小五郎の元に、警視庁時代の同期で“ワニ”と呼ばれる刑事から一本の連絡が入ります。内容は、「未宝岳の雪崩事故の調査資料に小五郎の名前が記載されていた」というもの。小五郎もまた、かつての捜査と自らの過去に向き合うことになります。

やがて、天文台襲撃事件、10か月前の雪山事故、そして8年前の強盗事件が一本の線でつながっていきます。コナンと小五郎、大和たちは、それぞれの過去と現在をつなぐ“隠された真実”へと迫っていきます——。

事件の真相とクライマックス

※ここからさらに深いネタバレが含まれます。ご注意ください。

事件の核心は、10か月前の雪崩事故で大和が目撃した“もう一人の人物”の正体にあります。彼こそが、8年前の強盗事件と現在の天文台襲撃事件の両方に関与していた真の黒幕。御厨はかつての犯行に関わっていたものの、その背後にはさらなる人物の影があったのです。

大和の左眼が疼く理由も、次第に明らかになっていきます。それは単なる身体的な後遺症ではなく、雪山で交錯した記憶と、極限状況の中で彼が「見たもの」「感じたもの」が深く結びついていたからでした。

記憶の欠片がひとつずつ繋がる中で、コナンは緻密な推理を重ね、ついに真相へと辿り着きます。そして、毛利小五郎もまた、警視庁時代のある未解決事件と自身の過去に向き合いながら、最後の真実に至ります。

雪山という過酷な自然環境、科学施設という閉ざされた舞台、そしてそれぞれの警察官が背負う“過去”という重荷——それらが全て一つに収束するクライマックスは、シリーズ屈指の緊張感と余韻を残します。

主要キャラクターと見どころ

  • 大和敢助:左眼を負傷し、記憶の一部を失った長野県警の警部。今回の事件のキーパーソン。
  • 毛利小五郎:警視庁時代の同期「ワニ」との再会を通じて、過去と真摯に向き合う姿が印象的。
  • 江戸川コナン:全体の謎解きを担う冷静な推理役。人物描写に寄り添った立ち回りが秀逸。
  • 上原由衣:大和の同僚として捜査をサポート。彼との信頼関係も見どころ。
  • ワニ / 鮫谷 浩二飄々としながらも鋭い洞察力を持つ刑事。雪崩事故の真相に独自の視点で迫る。

感想・評価(★5/5)

『隻眼の残像』は、コナン映画の中でも屈指の“謎解き重視型”ミステリーです。アクションよりも静かな緊張感に満ちた構成で、1回では全貌を把握しきれないほどの情報密度と伏線の多さが特徴です。

特に毛利小五郎の描き方が印象的で、普段のコミカルな姿とは対照的に、“元刑事”としての顔が浮き彫りになります。長野県警メンバーの絡みも濃く、ファンにはたまらない一作です。

まとめ

『名探偵コナン 隻眼の残像』は、雪山の記憶、隻眼の刑事、そして忘れ去られた事件が織りなす、静かで重厚なミステリーです。アクションや派手な仕掛けは控えめながら、その分、人物描写と伏線回収の精度が際立っており、大人の鑑賞にも十分耐える構成となっています。

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