映画『サンダーボルツ』ネタバレなしレビュー

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こちらのYouTubeリンクから公式予告映像をご覧ください:

映画の概要

『サンダーボルツ』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で過去に悪役やならず者として登場したキャラクターたちが、新たな脅威に立ち向かうために結成された異色のチーム「サンダーボルツ」の活躍を描くアクションエンタテインメントです。
筆者としては『ブラック・ウィドウ』で登場したエレーナとアレクセイが登場するだけでコミカル要素を期待して、もう楽しい。

監督:ジェイク・シュライアー
代表作は『BEEF/ビーフ』『ペーパータウン』『素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー』で、特徴は心理描写と実験的な映像表現する。

メインキャラクター紹介

・エレーナ・ベロワ
元「レッドルーム」で訓練を受けた一流の暗殺者で、ナターシャ・ロマノフ(初代ブラック・ウィドウ)の“妹”にあたる存在。
『ブラック・ウィドウ』で初登場し、姉ナターシャの死後はその喪失感に苦しむが、ドラマ『ホークアイ』でホークアイと対峙し、悲しみを乗り越える。
サンダーボルツでは、CIA長官ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ヴァル)の指令で任務に就き、ヒーローとして生きる道を模索している。

演:フローレンス・ピュー
過去作:『ブラック・ウィドウ』『ホークアイ』)

・アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン
ソ連が生み出した超人兵士で、いわば「ソビエト版キャプテン・アメリカ」。
過去にはナターシャとエレーナの“父親”役を演じていた。レッドルーム壊滅後はエレーナやアントニア(タスクマスター)と行動を共にしていた。
現在はリムジン運転手として生計を立てているが、エレーナとは疎遠になっている。

演:デヴィッド・ハーバー
過去作:『ブラック・ウィドウ』

・アントニア・ドレイコフ/タスクマスター
父ドレイコフによって強化人間にされた女性で、映像を見た相手の戦闘技術を完璧にコピーできる能力を持つ。
『ブラック・ウィドウ』で洗脳が解かれ、アントニアとしての人格を取り戻す。以降はエレーナやアレクセイと行動を共にしている。
サンダーボルツでは、様々なヒーローの技を吸収し、チームの戦力・育成面でも大きな存在。

演:オルガ・キュリレンコ
過去作:『ブラック・ウィドウ』

・バッキー・バーンズ
MCU最長の登場歴を持つキャラクターの一人で、かつてはキャプテン・アメリカの親友だったが、洗脳され暗殺者「ウィンター・ソルジャー」として活動。
洗脳から解放されて以降は贖罪の道を歩み、『サンダーボルツ』ではチームのリーダーを務める。

演:セバスチャン・スタン
過去作:『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アドベンチャー』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』他

・ジョン・F・ウォーカー
元アメリカ陸軍大尉で、一時は政府によって新たなキャプテン・アメリカに任命されるが、精神的な不安定さや暴走によってその座を追われる。
超人血清を投与されており、サンダーボルツでは荒々しい戦闘スタイルで活躍。妻子とも距離を置かれている。

演:ワイアット・ラッセル
過去作:『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』

・エイヴァ・スタ/ゴースト
量子エネルギーの事故により分子が不安定になり、物質をすり抜ける能力を持つようになった女性。
『アントマン&ワスプ』で初登場し、政府によって利用されることを嫌い逃亡生活を送っていたが、サンダーボルツに参加。

演:ハナ・ジョン=カーメン
過去作:『アントマン&ワスプ』

・コンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーニ(愛称:ヴァル)
CIA長官であり、サンダーボルツ結成の黒幕的存在。
過去には軍事会社オックス社のCEOを務めており、裏の顔を持つ謎多き女性。メンバーに危険な任務を与え、時に彼らを操る。

演:ジュリア・ルイス=ドレイファス
過去作:『ブラック・ウィドウ』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』

・ボブ
謎の男

演:ルイス・プルマン
過去作:なし

見どころ

  1. 心に響くキャラクター描写と感情の深み
    本作は、過去に傷を負った悪役たちがチームを組み、心の葛藤やトラウマと向き合いながら成長していく姿を描いています。
  2. 実写重視のアクションとリアルな演出
    彼らはヒーローではないため、空も飛べなければド派手な必殺技もありません。しかし、それを逆手に取り、CGに頼らず、実際のスタントやロケーションを活かしたアクションシーンが特徴です。バッキー(セバスチャン・スタン)やジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)らの肉弾戦は、迫力満点で見応えがあります。
  3. 笑いと涙を誘うバランスの取れたストーリー
    シリアスなテーマを扱いながらも、ユーモアを交えたシーンが散りばめられています。例えば、映画『ブラック・ウィドウ』を見た人ならわかるエレーナとアレクセイのやり取りも健在です。他のメンバー含めて観客の笑いを誘う演出も魅力の一つです。
  4. 新たなヒーローチームの誕生
    本作では、従来のアベンジャーズとは異なる、新たなヒーローチーム「サンダーボルツ*」が結成されます。彼らの個性豊かなキャラクターとチームダイナミクスが、物語に新鮮さを加えています。

まとめ

『サンダーボルツ*』は、最強でもヒーローでもないキャラクターたちが、アベンジャーズに代わり世界を救うべく奮闘する、ダークで人間味あふれるマーベル最新作です。

おすすめの観客層

・マーベル映画のファン
MCUの世界観やキャラクターが好きな人、特に「アベンジャーズ」シリーズの続きや新しい展開に期待している人には必見です。

・最近のMCU作品に物足りなさを感じていた人
従来のパターンから脱却し、キャラクターの内面や感情、ダークなテーマに焦点を当てた点が高く評価されています。

・アンチヒーローや“問題児”チームが好きな人
主役級ではないキャラクターたちの群像劇や、寄せ集めチームの成長・絆を描くストーリーが好きな人におすすめです。

・感情的な物語が好きな方
過去の罪や、自分の存在の意義など、虚無感と向き合うストーリーです。

・マーベル初心者や久しぶりに観る人
過去作の知識がなくても楽しめる作りになっており、初見でも入りやすい作りになっています。

・アクションと感動のバランスを求める人
緊迫したアクション、ユーモア、感動がバランスよく盛り込まれています。

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